もう発売から大分経つから書いちゃってもいいかな?
9月末に待望の京極堂シリーズが発売され、アマゾンでは先行予約しても発売日に届かないようだったので、発売当日書店に行って手に入れました。んで、その日の内に完読。
──そうきたか、邪魅の雫。
正直、推理小説としての「おおッ!!」という驚きはなかった。
読んでいていつものワクワク感がなかったのは否めない。
それは京極堂と榎木津の活躍シーンが少なかったからかもしれない。
本屋の方は事件終末に出てきて、いつものようにネタばらし(憑物落し)らしきことをしたけど、探偵はちっとも登場してこない。
やっと出てきたと思ったら、いつもの探偵じゃないし、拍子抜け。何か物足りなく感じたよ。
かなり早い段階で犯人の目星はついちゃったし、特殊な毒を使用した連続殺人のような非連続殺人のような……という粗筋もまあまあだった。
ただ、榎木津の過去の恋愛話が出たのはちょっと意外だったかな。
と云うか、30過ぎのオジサン(益田曰く)──眉目秀麗で家柄も立派な成年男性に恋愛経験が全く無いというのは不自然な気がしてたから(あの関口先生でさえ結婚しているのだし)、神保町の探偵にもそういう話があったことは別段不思議ではないのだが。
でも唐突だったから、驚いた人もかなりいたかもねえ。
予想はしていましたが、私が時折お邪魔する榎木津ファンの方のサイトでは、かなり管理人さんがパニクってましたね(^-^;;。
一気に熱が冷めたようなこと書いてあったな。
榎木津はあの特殊能力(体質?)があるから、やっぱり普通の恋愛って難しいのではないかと思う。
だって、意識して視えなくなるという代物ではなさそうだし、特に、いい雰囲気の時に視たくないものが視えてしまったら気持ちが萎えるということも充分考えられる。
だから私は、エノさんも過去が視えない女性となら恋愛できるんじゃないかなって勝手に想像しているのだ。
物語のラスト、榎木津が元カノに「僕は君が嫌いだ」と告げるシーンがありますが、それって彼の本心なのか? そもそも戦後も元カノの動向をずっと追っていた男が云うような台詞だろうか……まあ色んな意味に取れなくはないか。
──次作に期待。
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